京都大学法科大学院 科目別の対策について 憲法

 こんにちは。

 今日から、京大ローの受験生の方に向けて、科目別の対策について書いていきたいと思います。

 というのも、このブログは再現答案を受験生の方々に読んでもらうために始めたものなのですが、Google検索においての優先度が低く、「京大ロー 再現答案 H30」などを検索しても、検索に引っかからないようなのです。Google検索の優先度を上げるためにはある程度更新をしないといけないみたいなので、当初の目的達成のため更新をしていきます。

 憲法民法、刑法、会社法の順に、私がロー入試対策として行った勉強について書いていきます。まず、この記事では憲法についてです。

1、科目特性

 京大ローの憲法は大問が2つあり、一つが人権、もう一つが統治について問うてきます。そのため、受験生としてはある程度統治についても勉強をしておく必要があります。

 

2、私の使用教材

・基礎マスター(伊藤塾

・論文マスター(伊藤塾

日本国憲法論(佐藤幸治

 私は伊藤塾に通っていたので、主な教材としては伊藤塾のものを使用していました。

 それなりの密度の基本書と、それなりの密度の演習書によるアウトプットの練習をしておけば足りると思います。

 日本国憲法論は統治の対策に用いました(統治の部分だけ読みました)。基礎マスターにおける理解とは異なる説などがあり、勉強になります。

 統治の勉強として日本国憲法論の統治部分を隅から隅まで読んだり、百選のⅡを全部つぶすことができればそれにこしたことはないですが、そんな気力も時間もないため、日本国憲法論においてゴシックで判旨が引用されている判例くらいはその事案・判断についてしっかり理解しておく、という程度の勉強で足りると思います。

 

3、過去問演習

 ウェブサイトに載っていた最新5年分については答案構成のみ行いました。

 解答例がウェブサイト上にもあまりないため、自主ゼミを組んで検討してみるのが吉だと思われます。

 過去問では14条がよく出ているため、日本国憲法論の14条の部分だけは読んでおいてもよいかもしれません。

 ただ、憲法については過去問演習をしたことで得たことはあまりなかったように思います。時間がない場合にはやらなくてもよいかもしれません。

 

4、解答に際しての心構え

(1)人権の問題

 人権の問題については問題の特殊性に注目し、問題文中の事実をしっかりと使うようにしましょう。それだけで十分です。

 試験場で思いついたこともとりあえず書いておきましょう。

(2)統治の問題

 統治の問題はみんなできません。今年の問題は結構予想外のものでびっくりしましたが、結果としてはあんまり差がつかなかったように思います。

 自分が理解していることだけを正確にアウトプットし、わからない・知らないからといって無知をさらすような嘘をでっちあげないことが大事だと思います。そのため、分量が少なく(2枚とちょっとくらいに)なっても気にする必要はないと思います。

 

 以上です。あっさりとしていて申し訳ありません。疑問・質問等あればお気軽にコメントして下さい。