予備試験短答の勉強の方法

 こんにちは。リクエストして頂いた、短答の勉強のやり方について書きたいと思います。私流のやり方ですので、鵜呑みにせず、自分に合ったやり方を見つける上での参考にして頂ければ嬉しいです。

 

1、私の短答の成績

 1回目の受験(H29年度)は合計147点(法律114点、般教33点)で落ちました。基礎マスターの受講をぎりぎり終えたくらいの勉強の進み具合でした。

 2回目の受験(H30年度)は合計196点(法律157点、般教39点)で合格しました。

 

2、合格した年の勉強のやり方

①過去問を解く

 私は肢別本は使わず、伊藤塾でもらった司法試験と予備試験の過去問集を用いて過去問を解きました(確か2014年度までの問題が科目別に冊子になっていたものを使いました)。

 各科目3周解きました。

 1週目は該当箇所の基礎マスターを読んでから解き、間違えた肢に印をつけました。

 2週目は間違えた箇所のみを解きました。その際、知識があやふやな部分をワードにまとめていきました。該当する基礎マスターの記述や、その肢の解説をまとめ、苦手な部分を一元化して見直しをしやすくするためです。

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このような感じでまとめていました。

 この工程が一番時間を食いました。

 3周目は全ての問題を解きました。その際、あやふやな部分はまたワードに追加していきました。結局、ワードファイルは137頁の分量になりました。

 

②作ったワードファイルを見直す

 できあがったワードファイルを完璧に覚えれば、全ての問題が解けるようになるはずです。なので、何度もワードファイルを見直し、混同しやすい部分を比較できるように項目の順番を入れ替えたりしました。その際、覚えていない部分は黄色マーカーで印をつけたり、それでも覚えられない部分は赤字にしたりゴシックにしたりなど、工夫をしました。

 

③条文素読

 なんだかんだワードファイルを作りましたが、たいていのことが条文に書いていることに気づきました(ワードにも条文をコピーしただけの項がたくさんあった)。

 そのため、条文をマークしながら何回も読みました。

 必読条文としては、行訴法、行手法、民法会社法、民訴法、刑訴法です。

 行手法と会社法は特に条文素読が有効であると思います。

 

 (追記 2019,5,3)

 条文素読はマジで重要だと思います。条文なんか読んだことないや、って方、是非一度条文を読んでみてください。上には行手法と会社法が特に有効だと書きましたが、憲法(統治部分は特に)、行訴法・行手法、民法会社法・商法、民訴法、刑法、刑訴法は読んでおくべきだと思います(ほぼ全部になってしまいますが)。

 短答の問題を解いていて、こんなの知らね~よ、ってことのうち、それは条文まんまの問題だった、ってことがままあります。間違えた問題が条文まんまの問題であっったときは、六法に戻って条文を読んでみてください(マークしておくと吉)。

 その後、条文を素読する際には、この条文はあの問題で出たな~って思いだしながら読むことが大切です。それができるようになれば、短答の点数は安定してくると思います。

 条文を読むのはつらいですが、やる価値は十分にあると思いますので、是非頑張ってみてください。

(追記おわり)

 

④模試を受ける

 私は伊藤塾と辰巳の短答模試を受けました。模試を受けること自体にはあまり学習効果はないかもしれませんが、危機感を煽ってくれるのでおすすめです。また、辰巳の解説冊子には使える表がたくさんあったので、これもワードファイルに一元化したりしました。

 

⑤②・③の工程を繰り返す

 知識の精度を高めます。私は2015年度以降の問題を一切解いていなかった(伊藤塾では別冊子になっていた)ため、2015年度以降の問題を解いて危機感を煽られながら知識の一元化・条文素読を繰り返しました。

 

⑥一般教養対策

 エルニーニョ現象が出ると踏んで、エルニーニョ現象についてウィキペディアで学習しました。(出ませんでした)

 伊藤塾と辰巳の模試の一般教養を見直したりもしましたが、意味はありませんでした。

 

3、総括

 結局、自分の作ったワードファイルの内容も完璧に覚えることはできませんでした。

 合格できたのは、ワードで弱点を一元化して何度も見直したこと(編集時間は約37000分≒616時間になっていました)、条文素読を繰り返したことが効果的であったと感じています。

 また、短答の勉強はとても大変ですが、ここで知識を固めることがその後の論文に役立ったと感じています(たとえ落ちてしまったとしても)。

 どの時期から短答の勉強を始めるかは難しいですが、春休みくらいから着手するのがベターなのではないかと思います。短答に落ちてしまうと論文は受けられないので、早めに着手して損はないと思います。

 

 以上です。