京大ロー2年次の授業の感想

 連続の更新です。今日で2年次のテストがすべて終了しました。

 せっかくなので、2年次で受けた授業の感想を書いてみようと思います(基幹科目だけにします)。

 これから京大ローに入る人の参考になればと思います。

 

 ※以下、個人の感想です!

 

1、2年次前期

(1)刑事訴訟法総合1(HRE先生)

 ケースブック刑事訴訟法にそって授業がなされます。捜査がメインです。

 

 判例を読み、指定されたクエスチョンに対する解答が求められます。座席順に指名されます。ソクラテスはめちゃめちゃやさしいです。

 1回の授業で1つくらいは試験に役立つ知見を得られたように思います。

 学問としての刑訴にも興味がわく、楽しい授業でした。

 

(2)民法総合1(YSMS先生)

 民法総合事例演習の第1部を進めていきます。結構いろんなことを質問されます。各回、ランダムに島が決められ、そこの島の人が順番に指名されます。ソクラテスには先生の毒?が多分に含まれ、個人的にはとても好きでした。

 テキストがとても難しいので、未だによく理解していません。が、この授業のおかげで要件事実的思考が身に付いたように思います。

 

(3)商法総合1(KTMR先生)

 会社法総合事例演習の第1部を扱います。設例のクエスチョンが座席順に当てられます。

 ソクラテスも優しいです。しかし、論理矛盾しているような変なことをいうと、ガン詰めされます。

 授業で出てきた条文番号を黒板に羅列してくれます。聞き逃したときは助かります。

 会社法総合事例演習は神テキストなので、勉強する価値大ありです。

 

(4)刑法総合1(YSD先生)

 ケースブック刑法を進めていきます。座席順に当たります。

 ときどき「事例による検討」といって、事例問題の検討があります。

 YSD先生はケースブック刑法の問題を使わず、オリジナルの質問票を使って授業をされます。

 刑法の奥深さを感じることができる授業でした。いつも使っている論証の見直しを迫られることもありました(結局変えませんが)。ソクラテスもやさしいです。

 なお、テストはゴリゴリの事例問題なので、授業を真面目に受けていたからといってよい点数がとれるわけではないと思います。

 

(5)公法総合1(HRD先生)

 HRD先生のオリジナルレジュメとケースブック行政法を使って、行政事件訴訟法と国賠法をやります。

 予習レジュメ・復習レジュメに問題があり、それが当たります。当て方は四隅から真ん中に向かって進んでいく感じです。

 緻密な授業でとてもためになりますが、いかんせん内容が高度すぎます。

 ソクラテスはやさしいですが、ちゃんと答えるまで開放してくれません。

 

(6)民事訴訟実務の基礎(NHNMT先生)

 要件事実と民事訴訟手続を扱います。何回か要件事実の課題が課されます。京大ロー唯一の課題です。とっても難しいので、ある程度妥協して仕上げるのが得策だと思います。真剣に取り組むと、1日が余裕で溶けてしまいます。

 授業のレジュメに沿って進んでいきます。ソクラテスは座席順です。

 授業ではすべての要件事実を網羅的に扱うわけではないですが、テストはそんなことお構いなしに細かい要件事実まで聞いてくる印象です。前回の記事でも言ったのですが、ここのテストが多くの学生にとって鬼門となっているので、要件事実はしっかりと学んでおくべきだと思います。

 

2、2年次後期

(1)民法総合2(SOM先生)

 民法総合事例演習の第2部を進めていきます。

 ソクラテスはランダムで当たり、空気がすごくピリつきます(笑)。私も一回ガチボコにされました。

 物権と不法行為が中心に扱われます。とってもためになりました。

 不法行為の答案の書き方の指導を懇切丁寧に受けることができますが、テストに不法行為は一切でませんでした。そんな科目です。京大ローの中核をなす科目ではないでしょうか。周りのみんなも民法はガチで勉強しています。

 

(2)刑事訴訟法総合2(IKD先生)

 ケースブック刑事訴訟法を進めていきます。公判・証拠がメインです。

 ソクラテスは座席順に当たります。とってもやさしいです。

 授業の初めに今日のテーマと重要部分を板書してくれます。

 質問にも真摯に対応してくれる先生でした。

 

(3)商法総合2(MED先生)

 商法総合事例演習の第2部を扱います。設例のクエスチョンが座席順に当てられます。ソクラテスは優しいです。何を言っても大丈夫感があります。

 ただ、扱う内容は非常に高度です。毎回の予習をしっかりしていかないと、テスト前に大変なことになります(なりました)。

 

(4)法曹倫理(TKHS先生)

 法曹倫理の問題について、グループごとにレジュメを作って発表を求められます。

 私は授業をほぼ聞いておらず、ネットサーフィンに勤しんでいました。

 予備試験の法曹倫理の勉強をしていれば、それで足ります。

 ただ、ときどき挟まれる実務チックな雑談は面白いです。聞いておいて損は無いと思います。

 

(5)公法総合2(TKG先生・MUR先生)

 前半は行政法総論、後半は憲法訴訟を扱います。

 行政法は先生の雑談を楽しく聞く会、といった感じです。当てられても楽しくお話すればオーケーです。

 憲法はとっても難しいので、先生の話がほとんどわかりませんでした。テスト前に憲法論点教室を読むとどうにかなったので、予習の際に参照することを進めます。みんな大好き日本国憲法論を読んでもどうにもなりませんでした。

 

(6)民事訴訟法総合1(KSI先生)

 民事訴訟法の前半部分を扱います。ケースブック民事訴訟法とロースクール民事訴訟法の両方を使います。

 最初にランダムに指名され、そこから座席順に当たります。しっかり予習をしていかないと、永遠にソクラテスが続きます(笑)。民訴学者は言葉を大事にするんだなあ、と心から思いました。

 授業の内容は神なので、しっかり勉強しましょう。

 

(7)刑法総合2(TKYM先生)

 ケースブック刑法を進め、ときどき事例による検討があります。先生が結果無価値だからなのか自分の頭が追い付いていないからなのかは分かりませんが、ときどきマジで何を言っているのかわからないときがあります。

 ソクラテスは名簿順で当たります。優しいです。

 

3、(予備試験・司法試験との関係で)役立つランキング(個人的感想です)

1位:商法総合1 会社法事例演習教材は神

2位:民事訴訟法総合1 民訴に詳しくなった

3位:刑事訴訟法総合1 捜査の判例に詳しくなった

4位:民法総合2 不法行為に詳しくなった

5位:商法総合2 神だが、すこしニッチすぎる

 

 以上です。