京都大学法科大学院 科目別の対策について 刑法
こんにちは。今日は刑法について書いていきます。
1、科目特性
刑法も大問が2つあります。1つが総論から、もう1つが各論からでるのが通常です。
私の印象としては、入試問題作成時点においてホットな判例があれば、その判例に事例が類似した問題が出る可能性が高いと思っています。
平成30年度入試の大問1は、正当防衛における急迫性について判示した最判平29.4.26をベースにした問題だといえます。
ここからは私の予想になりますが、最近は詐欺罪についてホットな判例が多いので、そこからの出題があり得ると考えています。(例えば、特殊詐欺の受け子の罪責について示した最決H29.12.11や山口厚判事の補足意見付きの最判H30.3.22など)。
詐欺罪について勉強しておけば、ハッピーになれるかもしれません。
2、私の使用教材
・基礎マスター(伊藤塾)
・論文マスター(伊藤塾)
・刑法事例演習教材(少しだけ)
どの分野から出題されても対応できるように、まんべんなく勉強しておくべきだと思います。刑法は問題演習の数をこなして書き方を確立しておくことが大事だと思うので、たくさん答案を作成してみて下さい。
刑法事例演習教材はオーバーワークですが、解答例が手に入れば、取り組んでみる価値はあると思います。
3、過去問演習
ウェブサイトに載っていた最新5年分について答案を作成しました。
時間配分に気を付けて解くようにしましょう。本番も結構時間がシビアな印象です。
4、解答に際しての心構え
論点を落とさないようにしましょう。平成30年度の大問1で原因において自由な行為について触れていなくても合格はできますが、合格発表までの精神衛生を害するため、論点はまんべんなく拾うようにしましょう。
また、上に述べたように時間がシビアなので、答案構成の時間をしっかり決めておきましょう。
以上です。